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いじわる
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『ピクニックあるいは回遊』熊本市現代美術館
今日は連休初めて外へ出た
近場で熊本市現代美術館へ
行きは4時間近くかかっている(夜中であれば1時間半で着くのになぁ)

『ピクニックあるいは回遊』2008年4月19日(土)~7月6日(日)
九州出身の作家を中心にした展覧会
売れっ子作家も数人みかけました


なぜだろう、九州出身というのは関係あるのだろうか?
好きな作家がたくさんいたし、とても良い作品に多数出会えた
なぜ?なぜ?九州だからって何か作用しているのかしら?
先入観なしなのに、好きな作品がたくさんあった

検索でひっかけてきた人は申し訳ないけれど、これはいじわるのいじわるによるいじわるのためのブログであるから、いじわるが気に入った作品だけを紹介しますありがとうございました

角孝政という作家が作っていた、虫の形をしたテーブル
はとても好きでした
エアブラシなどで塗装された黄色、赤、緑、青?辺りの原色の樹脂製のテーブルで、ライト付きでした
こういうのはあんまり好きじゃないんだよなぁ、と思いながら見ていると
デートの時などに囲んで欲しいと思いながら作りました
というようなことが書かれていたので
『用途を限定しておる!しかもデートの時だなんて!虫なのに!』ととても感銘をうけたので、好きでした
だって、小さいんだもの。彼との距離が近くなるんだもの、しかも虫だし、きっと二人の心の距離も近くなるに違いない!と思い、気に入りました

田中みぎわという作家が水墨画のような作品で
独自のタッチで自然に対する畏怖の念を表しているようでした
畏敬の念ではなく、彼女にとって、畏怖の念であるのだな、というように
自然の絶大なエネルギーを感じる作品で、人間の力などちっとも及ばないような、そんな自然をまた人間がひっそりと覗いているような、田中みぎわさんという人の視点というか、田中さんの気持ちと同じになれるような作品でした
とても好きな作品が一つあり、それは一番小さな作品で、力強さでいうと、一番繊細で、静かな作品でしたが、奥行き感が絶妙で、これまで完璧な奥行き感、模範的な奥行き感を様々な水墨画でみてきていたためか、田中みぎわさん独特の奥行き感があって、個性を感じました
雨の音が聞こえて来るような、とてもリアルな作品でした

『完成度』という点について
感じる、感銘を受ける完成度というのは、現代の作家において、これまでのものと比べて、その基準が変わって来ているのではないかな、と思うことがたまにある
これまでの『完成度』であれば、おそらくもう飽きてしまって感動しない
「え、そこで完成にするの?」っていうところが、実はとてもリアルに感じて、その作家を感じることができているような気がするのだ
それは私だけかもしれないが
「ここをもうちょっとこうするとこうなると思う」というのは誰でも分かっていて、それをあえてその基準に従わないところに現代の作家の個性を感じるというか
現代の美術界もゆるやかに変化しているのではないかなと思った
個人の中にそれを見る

横山裕一という作家はこの展覧会の中でも一番名前が知られているのではないだろうか
台詞のない漫画を描く作家だ
受け入れられやすい作家なのではないかと思う
お金にもなりそうだ(失礼な言い方かもしれないけれど、実際お金になりやすい、なりにくいというのはあると思う。作品の善し悪しに関わらず)
私も嫌いではない。好きではないけれど。
確固たるポジショニングを保ち続けるだろうなぁという感じで、強さを感じる
きっと実際強い人なのだろう

森淳一という作家は私も大好きな作家
であるけれど、実は作品をまともに見るのは初めてだったかもしれない
大理石の彫刻などでとても有名
今回も衣服のみの作品があり、見事だった
見事過ぎて参った
木彫の作品も二種類あったのだが、これまた見事で参った
フレアのライトのシェイド?なのか?白熱灯などの傘の部分?の作品も素敵で、しゃがんで見とれてしまった(低い位置に吊るしてある辺り、その美的センスにまた参った)
ああいう作家には頭が上がらない
しっかりとした技術、誰にも真似出来ないようなハイレベルな技術
これは頭が上がらない
アイデアでもなければ運でもない
ただ往々にして職人扱いされがちな分類に属すると思うのだが、くっと心を掴む美的センス、人よりもちょっと先をゆく美的センスを兼ね備えていれば美術作家として存在できると思うのだ
早過ぎても、違い過ぎてもだめ、一般人よりもちょっとだけ違っていて、理解の範囲内で先をいっているセンスを持ち合わせていれば、生きているうちにちゃんと評価されるのだ、職人扱いされずに
この作家の作品をちゃんと見ることができて、とても嬉しかった
本当はもっとゆっくりじっくり見たかったのだが、監視のおばさんが視野に入っていて、ちょっと集中できなかった

倉山裕昭という作家は、割れた鏡を敷き詰め、照明を上から吊るした作品で、鑑賞者はその上を歩くことができた
これも面白いと思った
靴を履き替えて、歩くことができるのだが
綺麗の前に、足の裏でピチピチと割れたガラスが音を立てるのは非常に心地が悪くて、ゾクゾクしっぱなしだった
壁に写る光の模様も美しかったが、やっぱりヒヤヒヤが勝ってどうしようもなかった
もっとずっといたかったが、長居はいかんだろうと思い、もっとスリルを味わいたいという気持ちを抑えて出て行った
もしガラスにひっかかって倒れでもしたら怪我をするに違いない
実際危ないのだ、この作品は
その危なさが美しかったし、視覚的にも美しかったし、歩いているドキドキもまた官能的であった
こういう恐怖は、興奮と直結して、とても官能的だ
気持ちがよかった

篠塚聖哉という作家は木炭紙のような紙に(木炭紙とは書いていなかったのだけど、とても似ていた)オイルパステル(クレヨン)で描かれた風景画
これも大好きだった
理屈抜きに、感覚的に好きという感じ
部屋に飾っていたら素敵だろなぁ、という感じ
とても綺麗だった
静かで、優しさの中にも厳格さが垣間見れるような…

こんなに気に入った作品があるなんて…
どうしてだろう…
期待していなかったから?いや、違う。もうこの年になれば、期待していないというのはただの勘ではなくて、根拠があったりするのだ
でもそれを余裕で裏切るなんて、一体どういうことだ
九州の感覚というのがあるのかもしれないね、もしかすると


という訳で
今回は私にとって、とても良い展示でした
満足満足


--
追記:
宮島達男のDEATH CLOCKだったか、3年前のこの時期に展示されていた当時の新作が展示されていた
自分が死ぬであろう日付を入力すると、死ぬまでの時間をカウントダウンするという作品
流れていたデータが熊本での展示のものであれば、3年前の自分が…なんて思いながら暫くの間、目の前の椅子に座って眺めていたが、勿論流れる訳もなく、時間がなくなるばかりだと思い、その場を離れた
そう言えば、3月下旬に水戸芸術館で宮島達男の新作展を見て、とってきた『Peace in Art Passport』をまだ送付していない
今月中旬までなので、急いで用意しなくては…

熊本市現代美術館
いじわる
寝たふり   2 0

thema:美術館・博物館 展示めぐり。 - genre:学問・文化・芸術


検索で来ました。 角孝政です。
ウミサソリの作者です、驚いたらごめんなさい。
くまむしの方じゃなくてウミサソリがうけたのには驚きです。
6年くらい前の作品なのですが、参考サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~bu9t-sm/umisaso.html
製作している時はテンションが上がっていて、
後付けでなくて、本当に好きな女の子とデートの時に使うテーブルと思って製作したのですが、
完成してみると周りの評価はイマイチ、
自信も無くなっていました。
今回の出品も、なんだかなー と思って出したのですが、
「いじわる」さんの様な感想を持っていただき、非常に嬉しかったです。
自信が持てました。
だいたい、作品は作者の意図の1/10以下しか伝わらない物ですが、
伝わる事もある物だと。
それと、
最近、最新作として不思議博物館を開館しましたので、
もし可能な場所に住んでいましたら是非御来館下さい。
http://www.asahi-net.or.jp/~bu9t-sm/
不思議子ちゃんも募集しています。
よろしくお願いします。
2008/05/21 01:12 | | edit posted by 不思議博物館 館長
角孝政さん!
なんと!このブログで何気に美術館廻り記事を書いたら、作家さん本人からコメントが!
こんにちは!わざわざコメントありがとうございます!
今更ですが、失礼はありませんでしたでしょうか!?
あのテーブル!解説を読んで、何度も振り返っては、「むふふ」と、にやついたものです
「こりゃいいや、むふふ」
素敵なテーブルでした。是非欲しいですね
二人で囲むには小さいサイズ、手元を灯すライト、表面がぼこぼこしていて不安定な辺り、絶対に二人の距離が縮まるにちがいないっていう下心が私のツボを直撃しました(すみません、下心と解釈したのは私が利用するならばそれは殆ど下心からだからです!)
URLの方もありがとうございます、拝見させて頂きましたところ、またまた驚き
私いつかトリエンナーレか何かで、アジア美術館にて拝見させていただいたことあったようです
あの方だったんですね
母と見に行ったんですが、カフェは、距離を置いたまま眺めて終わってしまいました…
不思議博物館
大変詳しく説明頂いているので、方向オンチの私にも行けそうです!
いつか近いうちに行きますね!
不思議子ちゃん、募集…
私なれるかしら(笑)面白そうですね
ふふ
バックで駐車してみます、『いじわるです!』って、おじゃましますね!(覚えておいてくださいね~)
2008/05/21 23:20 | | edit posted by いじわる














 

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