スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
いじわる
スポンサー広告  

『neoteny japan』展@霧島アートの森
霧島アートの森にて『neoteny japan』展を観てきました。
売れっ子現代美術作家のデビュー作・代表作を多数コレクションしている精神科医・高橋龍太郎氏のコレクション展です。
これも!?
あれも!?
っていうくらいに代表作のオンパレード
数々の有名な作品が一堂に会した豪華な展示でした。

個人的に好きかどうか、というのは別にして
有名な作品群を生で観れて、満足な展覧会でした。

去年から爆発的に売れ出している?鴻池朋子さんのビデオインスタレーション(そういえば最近ビデオインスタレーションっていう言い方減ったような気が?)は初めて観ました。
絵本チックな、鉛筆や、色鉛筆の平面作品は何度も色んなところで観て来たが
映像作品を観て、なんとなく、分かった気がした。
これは言葉では言えないものだ、と思いました。
女性特有の、イメージというか、空気というか、曖昧で説明不可能な夢の世界、っていう感じの
踏み込めない確固たる世界観があるのだな、と思った。
勿論世界観だけではなく、描写力が凄まじいので、強いと思います。

村上隆の作品は、観た事のないものがたくさんあって、まじまじとみていたら
勿論嫌いな作家なんだけれども、かなり理想的な、というか、模範的な、というか、大衆の感覚に近い領域での美的感覚がかなり優れていて、それがまたとても美しいと思った。(←説明下手)
例えば、塗装していない樹脂(なんか黄色いやつ)の板にアメリカ歩兵の人形(銀色だったっけ)を表向き、後ろ向きを配置している作品があったが、素材むき出しの作品であるのに、日本画のような風情が垣間見れて(構図はもちろん色味なども)なんでもものにできるんだな、と思った。素材感っていうのは勿論平面にはできない強さがあるけれど、そのもの自体があまりにも主張し過ぎて、平面ならではの美しさ、空気感、雰囲気のようなものを表現しにくいと思うのだが、それでも、じんわりとくる日本画に見られるような重厚な空気を感じたのである。気のせいか?と思い、最後にまたぐるっと展示室を回って、その作品の前で遠目に見てみたが、最初の感動こそなかったが、計算されているというか、気を配られた、丁寧な作品に見えたのである。
金と銀の二対の作品(中央にそれぞれ『バカ…』『…ボン』と書かれた)も、かなり立派だった。
勿論日本画とアニメを借用しているだけなのだが、つまりセンスがいいのだろう。
人がどこを見て頷くか、ということをちゃんと分かっているというか。
デザイナーのようなセンスを持ち合わせた、美術作家という感じがする(昔から)。
完成度の高さという点について、いつも考えるところがあるが
その完成度の高さっていうのは、世間一般が決める基準のようなものがあって
村上隆氏の場合、かなりその標準に合ってるような気がするのだ。
つまりそのことがデザイナーのようなセンスの持ち主、と思わせたり
何億という金額で取引されたりするのではないかと思う。当然のことながら。
美術作家はあまり世間一般を考慮しない性格であるので、時代の求める感覚を持っている作家はお金と結びつきやすいのだと思う。

売れっ子作家があのような同じ場所で展示されているのは、実は見ていてとても複雑な気持ちになったものだ
この高橋龍太郎という人物が、どういうつもりでコレクションしているのか、をもっと詳しく知りたかった。
ただの金持ちの道楽なのであろうか。
美術が好きなのではないな、と思う。
97年からコレクションを始めたということだが、その歴史の浅さも少々気になった。
作品の共通点も、美術好きの人間の集め方ではないように思えた。
有名な作品を持っている、という点しか共通していないようにすら思えた。
三潴さんの扱う作品も、勿論後々売れっ子になる人をしっかり押さえられてはいるが、一番乗りの勢いであるし、これは大衆にはウケない、というものも多数取り扱われる。どちらかというと、提案型であるのだ。
このお医者さんはこだわりのあるコレクター、ではないのだろう。
焼き物でいうと、今右衛門と源右衛門と柿右衛門を一緒にコレクションして、一緒に展示してしまう、というような、本当に焼き物好きの人は考慮すべきことも分からずに、ただ焼き物であるというカテゴリで展示してしまうような、そんな勢いである。
勿論、見る側からは、一度に色んな作家の代表作が見れて素晴らしい展示だったのだが、ごった煮感は否めなかった。


灰汁の強い人間は、きっと自分の近くに同じく灰汁の強い人間を配置しては欲しくないはずだ。

作品は喋らないけれど、ちょっとは丁寧に展示してあげてもいいのではないか、と思ってしまった。
ここは、美術館が狭かった、ということにしておこう。

霧島アートの森2

霧島アートの森3

霧島アートの森1
いじわる
寝たふり   0 0

thema:美術館・博物館 展示めぐり。 - genre:学問・文化・芸術
















 

http://sekitobamimick.blog91.fc2.com/tb.php/334-d5c538d2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。