スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
いじわる
スポンサー広告  

”An American Crime”映画『アメリカン・クライム』感想
『アメリカン・クライム』をDVDで観ました。
40年以上前の、アメリカ南部で起きた事件だそうです。
移動型遊園地を営む両親のもとに生まれたシルビアとジェニーは、巡業先で面倒をみてくれる家庭に預けられていたようです。
ガートルードという、6人の子供を一人で育てる女性の家に預けられて、最終的にシルビアは虐待によって殺されてしまいます。
両親からの小切手が少し滞ると、二人の娘に最初のお仕置きを。
すぐに小切手は送られるはずなので、妹のジェニーに耐えるべし、と諭すが、やはりここが既におかしいのかもしれない。
ポーラという長女が不倫による妊娠をシルビアに告白するが、この不倫の関係が悪化するとポーラはシルビアのせいにして、自分の悪口を言うとして母親に言いつけ、お仕置きエスカレート。家族全員の前でお仕置き。
妹のジェニーが両親の電話番号のメモをゴミ箱から探し出し、公衆電話で両親に電話。
ちゃんと話せず、結局SOSにもならず。
そして、電話をしていたことを兄弟たちにガートルードに通報され、長距離電話をできる金はどうしたと言われ、どうやら妹ジェニーが家から盗んだようだが、それを知らないシルビアが瓶拾いをして稼いだ金だと言って、ウソつけ、として煙草の火を押し付けられる。
妊娠ポーラの噂が学校中に流れ、シルビアに思いを寄せる男の子は映画中でも少なくとも二人はいるのだが、そういう効果もあって、シルビアは売春婦扱いもされて、コーラの瓶を体内に入れろと強いられ、そして、その後地下室に突き落とされる。
そこから虐待はエスカレート。
兄弟たちは、近所の友達を連れてきて、遊び道具に虐待をすすめる。
煙草の火を押し付ける、水をぶっかける、蹴られる、殴られる、棒で殴られるなどなど。
ガートルードは、地下室に閉じ込めているシルビアについて、何か聞かれたら施設に入れていると言えと子供たちに言う。

こんなことって本当にあるのかい?と思うような内容だが
本当にあった事件らしい。
妊娠ポーラの妊娠についても、母親のガートルードは信じようともしないし、病院からの通知を見ても、それがなかったことにする。
その当時の田舎の狭い世界で若い女の子が妊娠をするというのは絶対に伏せておきたいのは親心として分かるけれど、それをシルビアになすりつけたり、あたったり、思考がまともじゃない。
いくら母親がボスだとしても、子どもたちだって、他人のシルビアにここまで虐待し、悪くもないのにしつけと称して暴力を続けるのが異常であることに疑問を抱かないことも異常だ。
そして、シルビアとジェニーも、逃げ出さないのがおかしい。
見ず知らずの人間に子供を預けるシルビア達の両親も神経がまともじゃない。
やれ、と言われて異常な行為ができるその他の近所の子供たちもまともじゃない。
叫び声が聞こえているのに知らんぷりする近所の人たちもおかしい。
きっと、こんな少しだけおかしいものが全部終結して、この事件は始まったのだろうな、と思った。
なるべくしてなった、という、必然であるという。神様が苦行を与える、という。
そう言ってしまえばそうなのかもしれない。
全部がちょっとおかしい。
日本でも学校での苛めなどがはやっているようだが、『自分に矛先が向かないように、自分も苛めに加担する』といった心理が働くのかもしれないし、ちょっとまともじゃないことも、集団になれば麻痺するのかもしれない。
狭い中で、きっとそれが当然、という空気になるのかもしれない。
極限の状況での集団に働く心理の一つなのだろうか。

しかし、あまりにも愚かである。
すべてが愚か過ぎて悲しい。

生きるために、最善の判断がどうしてできないのか。
無知は怖い。

正義とかモラルとか、集団を前向きな方向に導くことのできるリーダー的存在がいないのがいけないのだろう。
そういうリーダーは、集団におこりがちな心理をよそに、空気を斬り、正しい方向にとまではいかなくとも、おかしな方向に防ぐ力はあるのだ。
この場合、逆のリーダー(ガートルード)しか存在しなかった点が悲劇をうんだのかもしれない。
近所にも、友達の中にも、もちろん兄弟の中にも、まともな神経の持ち主はいなかったのである。
みんな、見て見ぬふりの、右に倣えの弱い人間しかいなかったのだ。

両親からの虐待なら逃げられないのはまだしも、どうして他人の家だというのに、逃れられなかったのか、それが本当に悔しい。
まともじゃないことくらい、そして、不当であればある程、そして苦しければ苦しい程、どんなことであれ、その場から逃げるのが、人間としての本能なのではないのか??
あまりにも愚かだ。

他人に子供を預ける両親も、シルビアとジェニー本人たちも、言うまでもなくガートルードとその子供たちも、愚かな要因が全部勢ぞろいで、この事件は起こったと思う。
生まれつきの極悪非道な人間なんていないのだ。
状況が事を作り出し、事が憎しみを増幅させ、役目が役目を全うし、事はエスカレートするのだろう。

あまりにもおそろし過ぎる。

ひどい話だ。


史上最年少で有罪判決を受けた子供の一人、なんとかって男の子は服役後は、神父になったそうな。
今現在、一体どんな説教を繰り出していることだろう。
ガートルードは第一級殺人の罪で有罪。20年の服役後、仮釈放。5年後に肺がんで死亡。
仮釈放後は、全部認めているそうです。(映画での裁判中は、全部否認していました。)
妊娠ポーラも有罪をくらっているようですが、生まれてきた子供にガートルードと名付けるなど、明らかにまともではない。

どうやら服役後も母親を尊敬し続け、きっと虐待も悪いと思っていないのではないのか?
そういう神経のおかしさがそもそもの根源なんだろうなと思った。


簡単にネットであらすじを見て
DVD再生後、10分も経たないうちに観るのをやめようかと思ったくらいである。
ひどい事件だ。



演技が凄かったです。
シルビア役のエレン・ペイジという女の子は『Juno』で脚光を浴びているみたいです。予告は観たんだけど、本篇はみていません。近々ちぇけですねー。
ガートルード役のキャサリン・キーナーは、みたことあるけど、思い出せない人でした。『カポーティー』などに出ているようです。思い出せない。。でも、演技は見事でした。
この役で、エミー賞ノミネートだそうです。


観て、損な映画ではありません。
無理強いはできませんが、観るものがないなら、観てもいいんじゃないかな、くらいにおすすめしようかな。。
陰鬱な気分になるので、やっぱりおすすめというおすすめはしないけれど。。。


いじわる
寝たふり   0 0

thema:映画感想 - genre:映画
















 

http://sekitobamimick.blog91.fc2.com/tb.php/668-b6d1a65b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。